最近よくスタバでお茶するので

「…じゃ、そろそろ帰ろっか」

すっかり融けてしまったフラペチーノを私が一気に飲み干すと、
チラリとケータイの時計を見て、待ち構えていたように彼は言った。

スタバでお茶を飲み始めて１時間。
終始和やかに、当たり障りのない世間話ばかりが続いて
それでも私にとっては、幸せな時間だったのに。

「え…。もう少し、話そうよ」

思わず口をついて出た言葉に、自分でもビックリする。
それでも精一杯の自己主張はいまいち伝わらなかったようで、
曖昧に笑って、無情にも彼は言う。

「もう飲み終わったし、いいだろ？」

お茶が飲みたい。なんて、ただの口実。
あなたと話したかった。ただそれだけなのに。

そんなこと、言えるわけがなくて。
そうだよねと元気に言ってみせて、席を立つ。

トレーを抱えて先に歩く背中を追いかけながら、考えた。
ああ。そうだ。次にお茶するときは、ココアにしよう。
融けるのを気にして、あわてて飲まないで済むように。
それも、一番大きいサイズ。ベンティ、だっけ。見たことないけど。
ゆっくりゆっくり飲んで、めいっぱい話しを引き延ばして。

そうしたら、彼は付き合ってくれるかしら？
自分のコーヒーが空になっても、私が飲み終わるまで。

２時間でも、３時間でも。

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いたた…orz
何が痛いって、とっさにこんな妄想が浮かんだ自分の頭が。
甘酸っぱい（？）悶々逆走青い春系ヘタレシチュが好きらしいですよ。私。